「赤ちゃんが欲しいなら猫を手放しなさい。」これは、実際に私が両親に言われた言葉です。
最近巷で危険視されているトキソプラズマ感染や猫アレルギー。
しかし、その脅威の為に愛する家族を手放さなければならないなんて悲しすぎます。
もし、現在猫ちゃんを飼っていてもこれから赤ちゃんを授かりたい方。
私と同じ様に心無い一言を周りから言われてしまった方。安心してください!
私が実際に獣医さんや産婦人科のお医者さんから聞いた話と我が家で実践している事を今ここでセキララにお伝えします!
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トキソプラズマ感染症は恐いけど恐くない!
トキソプラズマ感染症とは、妊婦さんが感染する事によって子供に水頭症や視力障害、脳内石灰化なぞ様々な先天性の障害がでると言われています。
そして、その感染経路のひとつに猫があげられ、そのため「妊婦の時には猫に触るな。猫は飼うな。」という風潮になってしまったと言えます。
実際、私も子猫を拾った時に家族から同じ様に反発を受けました。
では、どうやって納得を得られたかというと、子猫と私のトキソプラズマ抗体検査でした。
トキソプラズマ感染症になる条件は限定的
このトキソプラズマ感染症ですが、妊婦さんが猫から感染するにはかなりの条件が必要になります。
この条件とは、猫がトキソプラズマに感染してその感染から2~3週間のうちに排泄される糞を触って、綺麗に手を洗わずに食べ物を口にすること。
そして、この条件は飼い猫か妊婦さんどちらかがすでにトキソプラズマ感染症に感染経験があり抗体がある以上もう成立しません。
また、今の日本では地域の差はあってもこのトキソプラズマに感染している猫そのものが少なく、猫からの感染よりも、生ハムや火の通りが甘い豚肉、土からの感染のが確立が高いと獣医さんより聞きました。
実際、我が家の子猫もトキソプラズマに感染しておらず、今まで何十匹と猫を保護し、田舎の土を触り、薬用せっけんなんてまだ浸透していなかった時代の私でさえ、見事にトキソプラズマ抗体が無いという衝撃の結果でした。
しかし、これは同時に「妊娠中にトキソプラズマ感染の余地がある」ことでもあるため、油断は禁物です。
猫は他の猫と接触させない様に完全室内飼いにし、私も妊娠した際には土や生ものに気をつける必要があります。
もし、妊婦さんの時に猫が身近にいたとしても、トイレ掃除をせず、しっかり手洗いをし、猫も室内飼いを徹底すれば猫を手放す必要はありません。
これは、私が実際に通っている不妊治療で名の知れた治療院の先生に確認したのでまず間違いないでしょう。
アレルギーになるから生き物を飼ってはダメ?!
トキソプラズマが一件落着しても、「子供がアレルギーになったらどうするの?!」と家族からの攻撃は続きました。
しかし・・このアレルギーの元であるアレルゲンって生き物からだけでしょうか?
アレルゲンだけで見れば、ハウスダストだってそうだし花粉だってそうですよね?
その全部を排除した無菌状態で育てれば子供にアレルギーは出ないのでしょうか??
アレルギーについては正直蓋を開けてみないとわかりません。
確かに毛が舞う部屋に赤ちゃんがいる事でアレルギーになってしまうと言われればそうかもしれませんが、実際には「小さな頃から生き物がいる環境にいる方がアレルギーの発症率が下がる」という結果も出ています。
猫と赤ちゃんは仲良く共同生活をさせよう
猫と赤ちゃんの同居が必ずしも赤ちゃんのデメリットばかりでないことがわかりましたが、だからといって、猫の毛が舞い散り、赤ちゃんの手の届く場所に猫のトイレがある環境が赤ちゃんにとって決して良いとは言えません。
アレルギーの発症率が下がるという医学的な結果があったとしても、それがすべての子に当てはまる訳ではありません。
少しでも不安な種を減らせるように、出来れば猫と赤ちゃんの居住スペースを分けたり、猫をケージに慣れさせ必要に応じてすぐ隔離できる状態にしておき、トイレもケージ内に置いて手が届かない様にしておくなど、工夫をしてあげましょう。
もちろん、日頃のこまめな掃除や空気清浄器の活用も猫と赤ちゃんが上手に同居出来る重要な要素となるでしょう。
まとめ
妊婦さんや赤ちゃんにとって猫は天敵というのは間違いです。
確かにトキソプラズマ感染症は危険ですが、猫からの感染経路はとても限定的で他の原因のは多いと言えます。
アレルギーについては猫だけが原因とは言えませんが、お互いが気持ちよく過ごせる配慮は必要です。
我が家も、そんな一件があったため猫はお留守番と夜寝る時はケージ内で過ごしてもらい、自由に歩き回れるのもリビングだけにしています。
赤ちゃんとの同居はまだまだ先かもしれませんが、近い将来として今から対策をとっていきたいと思います。
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