ホームセンターやペットショップで見かける「猫草」。
キャットフードの陳列棚に置いてあったり、猫のプリントがされていたりするから、何か猫に関係のあるもののはず。
でも一体何に使うんだろう…?
そう不思議に思っていたあなたへ、猫草愛用の私がその正体をお話ししましょう。
猫草って何?実はたくさん種類があった!
猫草とは、その名の通り猫が食べる草のことです。
肉食の猫が草を食べる光景はかなり不思議なんですよね。
家猫も野良猫も食べますし、ライオンなんかの猫科動物も草を食べるようです。
猫草は、猫が食べる草の総称なので実は数種類あります。
1.燕麦(エンバク)
イネ科カラスムギ属の植物。オートムギ、オーツ麦、オートとも呼ばれます。
エンバクを脱穀し加工されたものはオートミールになり、私たちもときどき口にしますよね。
ホームセンターなどで見かけるツンツン尖った猫草の多くはこのエンバクです。
2.大麦(オオムギ)
イネ科オオムギ属の植物。古くから栽培されていた植物の一つ。
低音や乾燥に強いので、小麦が育てられない地域で多く栽培されるようです。
醤油や味噌、焼酎やビール、麦茶などに使われています。
私たちにとって身近なものに使われているオオムギを猫も食べるなんて、ちょっと嬉しいですね。
3.エノコログサ(猫じゃらし)
イネ科エノコログサ属の植物。
猫がエノコログサにじゃれて遊ぶことから猫じゃらしと呼ばれるようになったとか。
以前我が家の猫に猫じゃらしをお土産に持って帰ったとき、普通のおもちゃとは比べ物にならないくらい夢中になって遊んでいました。恐るべし猫じゃらし。
4.鳩麦(ハトムギ)
イネ科ジュズダマ属の植物。
麦類よりは、トウモロコシやススキに近縁だそう。麦という字が付くのに不思議ですね。
ハトムギはとても体に良く、健康食として人気みたいです。
ハトムギと聞くと爽健美茶を思い出します。
爽健美茶のCMで「ハトムギ、玄米、月見草〜♪」というフレーズがあるんですよね笑
5.鼠麦(ネズミムギ)
イネ科ドクムギ属の植物。
ネズミムギは食用ではなく、牧草として使われるそうです。
日本では雑草として生い茂っているようなので、野良猫がよく食べる猫草の一つです。
こうやって見てみると、全てイネ科の植物なんですね。
イネ科の植物と聞くと穂がついた稲を想像するかもしれませんが、猫が食べるのは基本的に背丈10〜20㎝くらいの若葉です。
家の中で背の高い稲を育てるわけではないので安心してください笑
どうして食べるの?意外と知らない5つの理由
猫がなぜ猫草を食べるかは実は解明されていないのですが、一般的に言われているものを紹介します。
1.毛玉を吐き出すため
入念な毛づくろいが猫の日課。毎日かなりの量の毛が胃に入っていくことになります。
胃に溜まってしまった毛玉は吐き出すか、ウンチと一緒に外に出さないと腸に詰まってしまうこともあるんです。
そんなことになったら大変!というわけでそれを防ぐため、猫草を食べて胃を刺激し、毛玉を吐き出そうとするのだと言われています。
ちなみに我が家の3にゃんのうち2にゃんは猫草を食べても吐きません。猫によって違うんですかね~
2.便秘解消・胃腸の調子を整えるため
猫草に含まれる食物繊維は胃腸を整え、便秘を解消してくれると言われています。
うちの子もしかして便秘気味?と思ったときに猫草を食べさせてみると便秘解消の効果があるかもしれませんね。
3.美味しいから
猫草を見た途端に目の色を変え、狂ったように食べ始める猫は多いと思います。
というか我が家の3匹はみんなそう。
好きな匂いや味がするのでしょうか…
猫が大好きなマタタビに似たような魅力的な匂いがするのかもしれませんね。
4.ストレス解消のため
我が家の猫たちが猫草を食べるとき、シャリシャリといい音を立てて食べています。
たくあんやキュウリのように噛み心地が良いものを噛んでいるときって、なんだか気持ちよくて爽快な気分になりませんか?
猫も猫草を食べているとき、似たような気分になっていると思うんです。
5.ビタミン摂取のため
他の栄養素の代謝を助けるビタミンは猫にとって必要不可欠な栄養素。
ビタミンを補うために猫草を食べるのだと言われています。
総合栄養食のキャットフードなら全ての栄養が補えるので、家猫には必要ないと言えますが…本当のところはどうなんでしょう。
猫草を食べる理由を見て行くと猫草は必要不可欠なものに思えてきますが、多少のデメリットはあります。
猫草を与える必要性を私の経験をもとに紹介した記事はコチラ
売られている猫草にはいろんなタイプがある!あなたにピッタリなタイプを探してみて♪
1.種
種だけで売られているもの。
プランターと土を用意し、自分で育てないといけないので少し手間がかかりますが安価でできます。
育てるのが苦にならない方、継続的に猫草が必要な方などにおすすめです。
2.育ったもの
すでに程よい高さまで育てられた猫草がそのまま売られています。
育てる手間がないのでとても楽チン。
手間がない分価格は高めです。
自分で育てるのが面倒くさい方、育てる時間が取れない方などにおすすめです。
3.栽培キット
土、プランター、種が揃った栽培キットは自分で育てなければいけませんが、このキット一つですぐ育て始められます。
特に人気なのが無印の栽培キット↓↓
シンプルな見た目で、育てやすそうです。
土の代わりに再生粉砕パルプが使われていて、倒れても散らばりにくいのもポイントみたい。
私は使ったことないんですけど、ちょっと欲しくなっちゃいました…
追記:こちらでレビューしています↓
【リピート決定】無印の猫草レビュー♪人気の理由は○○にあった?!
4.水耕栽培キット
猫草専用のものはないですが、いろいろな植物を水耕栽培できるキットがあります。
500円程のものから、2万円する高価なものまで。
水耕栽培なら土がいりませんし、家の中で気軽にできるのでいいですよね。
高価なものはその機能だけでなく見た目も良くインテリアにできそうなので、猫草もおしゃれに育てたい!という意識の高い方におすすめです。
自分や飼い猫に合った猫草を見つけよう!
こうやって見ていくと、猫草って奥が深いんですね。とても勉強になりました。
最後に、この記事で学んだことをおさらいしていきましょう♪
猫草には種類があり、この記事では5種類を紹介しました。
- エンバク
- オオムギ
- エノコログサ
- ハトムギ
- ネズミムギ
一般的に言われている、猫が猫草を食べる理由は以下の通り。
- 毛玉を吐き出すため
- 便秘解消・胃腸の調子を整えるため
- 美味しいから
- ストレス解消のため
- ビタミン摂取のため
猫草は、いろいろな状態で売られています。
- 種
- 育ったもの
- 栽培キット
- 水耕栽培キット
あなたが猫草を食べさせたいと思うなら、猫草の種類、その売られ方など選択肢はたくさんあります。
ご自分の環境や、猫ちゃんの体質・好みに合った猫草を探してみてはいかがでしょうか♪
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