二匹の猫

猫の多頭飼いを始めたいと思っている猫好きさんは多いのではないでしょうか?

 

かつての私もその一人で、多頭飼いを始めるために、多頭飼いに関するありとあらゆる知識を詰め込んだのを覚えています。

 

環境を整え、どの猫を引き取るか決め、着々と準備が整っていきました。

 

そして、いよいよ新入り猫を連れて帰り、先住猫と対面させるとき…

 

猫たちの今後を左右する、かなり重要な瞬間といえるでしょう。

 

そこで、今回は猫たちに少ないストレスで、今後も良い関係を築けるような猫たちの対面のさせ方を、多頭飼い経験者の私が紹介します。

 

本当に大切な工程なので、多頭飼いを始める方は頭に叩き込んじゃってください!!笑

 

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新入り猫を家に迎える前にするべきこと

ネズミのおもちゃで遊ぶ猫

少しでも猫たちのストレスを減らすために、新入り猫を家に迎える前にできること

 

それは、

猫たちにお互いの匂いを嗅がせることです。

 

先住猫がよく使うもの(タオルやおもちゃなど)を新入り猫の縄張りに。

新入り猫がよく使うものを先住猫の縄張りに置いたままにします。

 

2.3日もすればお互いの匂いを覚え、少し慣れてくれます。

お互いの匂いに慣れさせることで、新入り猫を家に迎えたときの混乱やストレスを多少軽減できます。

 

私の先住猫にこの方法を試したときは、初めはクンクン匂って気にしていましたが、すぐに慣れて興味を示さなくなりました。

匂いだけなら慣れも早いもんです笑

ついに新入り猫を家に迎える…!!

網と猫

猫たちがお互いの匂いに少し慣れ、他の準備もできた!

 

いよいよ新入り猫を家に迎える日!!

 

ということで新入り猫を家に迎えてからの、先住猫との対面のさせ方4ステップを順に説明していきますね。

1.新入り猫が新しい環境に慣れるまでは先住猫と完全隔離

新入り猫にとっては、今までいた場所から突然連れ出され、初めての場所に連れて来られるわけですから、かなり混乱してドキドキしていると思います。

 

そんな状態のときに先住猫に対面してしまうと、かなりの恐怖とストレスを感じてしまうでしょうね。

 

まず優先すべきは、

新入り猫を新しい環境に慣れさせることです。

 

できれば先住猫が普段出入りしない部屋に新入り猫用のケージを用意し、連れて帰ったその日一日はケージから出さず、新入り猫に構わないようにしてください。

 

先住猫が普段出入りしない部屋の方が、普段出入りする部屋より先住猫の縄張り意識が薄いので、先住猫へのストレスも少なくすみます。

 

そして新入り猫を迎えた次の日からは、飼い主が見ている間だけ、隔離部屋の中を新入り猫に探索させてみてください。

一週間くらいで新入り猫は隔離部屋に慣れてくれるでしょう。

 

その間に先住猫の方も、匂いや音で他の猫の存在を感じ取り、興味を示し始めると思います。

2.人が見ている間だけ、ケージ越しに対面させる

新入り猫が隔離部屋に慣れたら、次のステップです。

このステップで重要なのは、ケージ越しというところです。

 

初対面だと何が起こるかわからないので、猫たちの間に何の隔たりもない状態で対面させるのは避けてくださいね。

 

先住猫はまず、部屋の中に恐る恐る入ってきて匂いを嗅ぎます。

そして新入り猫の姿を見つけたとたん、

シャーーッ!!フーーッ!!

と怖いくらい威嚇します…

 

我が家ではこの対面の瞬間を人間4人で見守っていたのですが、全員が恐怖で硬直しちゃいましたね。

猫の本気を見た瞬間でした笑

 

最初はずっとこんな調子なので、数分で先住猫を部屋から出す方が良いでしょう。

先住猫が興奮しすぎてもいけませんしね。

 

そして日に日に一緒に過ごす時間を長くしていきます。

これを何度も繰り返すと、一週間くらいで少しずつお互いの存在に慣れてきます。

3.人が見ている間だけ、新入り猫をケージから出して、先住猫と触れ合わせてみる

ケージ越しの対面に慣れたら、次のステップです。

このステップも、新入り猫が生活している隔離部屋で行ってくださいね。

 

先住猫を隔離部屋にいれ、ステップ2のようにまずケージ越しに対面させます。

そのまま数分過ごし、いつものように異常がなければ、新入り猫のケージを開けます。

 

このとき、新入り猫を抱きかかえてケージから出さない方が良いでしょう。

ケージの扉を開けて、猫たちに好きなようにさせてみてください。

そうすると、先住猫がケージに入るなり、新入り猫がケージから出るなりして、お互いの匂いを嗅ぎ始めると思います。

 

その状態で数分間触れ合わせます。

 

もし大ゲンカになってしまったら、対面を中断し、後日もう一度ステップ1からやり直してみてください。

大ゲンカになったのは、まだこのステップに進むには早かったか、猫たちの相性が悪かったかのどちらかでしょう。

 

猫たちがじゃれ合っているだけなら、対面を中断させなくても大丈夫です。

 

ケンカとじゃれあいの違いについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

 

良い雰囲気なら、毎日少しずつ触れ合わせる時間を延ばし、一週間は様子を見てください。

 

猫たちが同じ部屋にいてもお互いを気にせずリラックスしていたり、一緒に寝たり毛づくろいしあっていれば、猫たちの対面は大成功です!

 

我が家の場合、この段階になったとき、先住猫と新入り猫の体格差がかなりあったので、念のため数か月は隔離していました。

4.先住猫のテリトリーに、新入り猫を慣れさせる

最終的に新入り猫の隔離をやめるのであれば、この工程も必要になってくるでしょう。

 

ステップ3までは、新入り猫は隔離部屋にずっと隔離されていたわけですから、急に他の部屋に移動させるわけにはいきません。

 

隔離部屋を開け放ち、新入り猫に家中を探索させます。

猫が入ってはいけない部屋があるなら、閉めていてくださいね。

 

このステップも、毎日少しずつ時間を増やしながら、一週間は行ってください。

 

猫たちが慣れてきたようなら、もう大丈夫でしょう。

 

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大切なのは、焦らないこと!

手をクロスする女性

飼い主としては、猫たちを早く仲良くさせたくて焦ってしまいがちなんですが、相手は生き物。

そう上手くは行きません。

 

どのステップにおいても大切なのは、飼い主が焦らないことです。

猫たちが慣れていないのにすぐ次のステップに移ってしまうと、相性が良くても上手く行かなくなることもあり得ます。

 

猫たちが仲良く一緒に過ごせるようになるには、数か月、ときには数年かかることもあると思っていてください。

どこかで猫たちの仲が悪くなってしまっても、焦らず、少しずつ慣らしていけば、きっと猫たちは仲良くなってくれます。

 

猫たちと幸せに暮らすために、焦らず、最後まで諦めないでくださいね!

応援しています♪

 

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