いつかはやってくる猫の老化。
そのときに出るサインを見つけたとき、「何をしてあげたら良いの?」と心配になる方も多いはず。
今回は10歳の猫と暮らしている私が、そんな歳をとった猫ちゃんのケアや注意点についてまとめてみました。
スポンサーリンク
老猫の5つのケアポイント
眠る量
猫の老化のひとつとして、眠る量が増えるということがあります。
これは、年齢とともに活動量が減り、同じ場所にじっとしてることが多くなるからですね。
眠っているようでも、実は起きていたりもしますが、やっぱり目をつぶっている時間は多くなっています。
以前は「遊ぼうよ~!」とせがんできた時刻(夜などが多いですよね!)でも、歳を取るとそれも忘れて寝ている…なんてこともしばしば。
無理に起こすことはせずに、ゆっくり寝かせてあげてくださいね。
運動神経
眠る時間が増えるとともに運動神経も鈍くなります。今まで軽々と跳ぶことができていた場所への着地も失敗することが増えたりします。
そしてそういったときのケガが原因で足に後遺症が残ったりすることも。
先日我が家の10歳の猫がジャンプに失敗して、跳び移ろうと思った場所から滑り落ちました。
そのとき足の裏を少し擦りむいたのですが、治りがずいぶん遅かったです。
人間もそうですが、ケガが治りにくくなるのも老化のひとつ。
ケガをしたら早めに病院に連れて行ってあげて、薬をもらうなど、今までよりも気を付けてあげたいですね。
また、このように今まで跳べていた場所へ跳べなくなることが増えてくるので、猫ちゃんのお気に入りの場所が高い場所にある場合は、跳び移る際の中間地点を作ってあげたり、または、ジャンプする際の台を幅の広いものにしてあげるなど、注意してあげると良いかもしれません。
食事
猫ちゃんの大好きな食事の時間。ここにも変化が見られます。
例えば、噛む力が弱くなり、フードを塊のままうっかり飲み込んでしまい吐き戻してしまったり、水を飲んでいても突然むせて、飲んだ水を全部吐いてしまったり…。
また、一度に食べる量も減ってきます。それまで一気にお皿を空っぽにしていた猫ちゃんも「ちょい食べ」(少しずつ時間をおいて食べる食べ方)をするようになるでしょう。
飼い主さんも、「かみ砕きやすいフード」を選んであげたり、年齢に合ったフード(シニアフード)に変えてあげることが必要になります。
かなり高齢になると、ドライフードは食べれなくなってウェットフードや流動食が必要になることもあるそうですよ。様子を見ながら移行してあげたいですね。
毛並みや瞳だって変化する
自慢の毛並みだって、歳を取ると艶がなくなってきたり、毛が硬くなったりしてきます。
瞳も少し濁ってくることもあるでしょう。
特に毛艶は触っていてすぐわかるので、老化に気付きやすいポイントかもしれません。
そして、やはり毛のケアと言えばブラッシング。飼い主さんと猫ちゃんのスキンシップのつもりで日課のように行ってあげると、猫ちゃんも喜びますし、毛もふさふさしてきますので、おすすめです。
特に老猫は、グルーミング(猫ちゃんが自分で自分の体を舐めてきれいにすること)の回数がぐっと減ります。
グルーミングが減る分、ブラッシングを増やしてあげたいですよね。
人間の髪の毛と同じで、猫ちゃんもやはり梳いてあげると艶が出て毛の質が良くなってくれます。
我が家の猫もブラッシングが大好きで、あまり遊ばなくなってしまっても(遊ぼうよ!ってこちらが仕掛けても横目で見るだけです…)このブラッシングだけはアピールしてくるんですよ。笑
ストレス
年齢を重ねるとともにストレスが増えやすいのも老化の特徴かもしれません。
「猫のストレス」ときいて思いつくのは、やはり来客ですね。
子猫のころはお客さんが大好きだった猫ちゃんも、歳を重ねるごとに苦手になる子も多いはず。
老猫にはそれが顕著に現れます。来客があるときは、老猫にはゆっくりできる「人と会わない場所」を一つ必ず用意してあげると良いです。
また、長すぎる外出も老猫となるとストレスが大きくなります。
今までしなかった粗相をしたり、吐き戻しをしたり。
1-2泊大丈夫だった猫ちゃんでも、歳を重ねた子はストレスも大きくなるはず。猫のためを思って、旅行などは今までよりも気を遣ってあげたいものですね。
内臓機能の低下も…。
早期発見するには○○に注意!
そして、老化で最も心配なのが、内臓機能の低下です。
特に猫は内臓の中でも、「腎臓機能」の低下が多いといわれています。
これは見た目ではわからないので不安になる方も多いですよね。
内臓機能の低下を、早めに発見してあげるためには、排泄物を注意深く確認してあげると良いといいます。
普段のトイレの回数や量をいつも把握しておくということですね!
そこでいつもと違う量・回数・形状が続くようなら要注意なのです。
もしそうなったら、ぜひ早めに動物病院へ連れて行ってあげましょう。
薬で治療することで、軽く済んだり、機能低下を遅らせることができます。
また先ほどもあげたように、フードをシニアに切り替えてあげることで、油分の少ないヘルシーな食事を取ることができます。切り替え時は大体7歳くらいが目安。
年齢に合ったフードに変えることことで、活動量が減った老猫でも太りにくくしたりなどの効果も期待できますよ。
忘れちゃいけない!一年に一回の大切な行事!
歳をとった猫にとって、今までよりずっと重要になってくるのが、年に一回の予防接種でしょう。
歳をとることで、免疫力も回復力も落ちるのは先ほどお話ししました。
年に一回の予防接種の際は、健康診断も同時にしてもらうことが大切です。
おそらく動物病院では何も言わなくても、予防接種の際に一緒に診てくれることが多いと思いますが、その際に心配なこと・気になることを忘れずに質問しておくことが大切です。
猫は犬と違って、完全に室内だけで暮らしている子が多いため、年に一回の予防接種を受けない猫もかなり多いそうです。
ですが、特に老猫は必ず受診・接種したほうが良いでしょう。
実を言うと我が家の猫も2~5歳のころは病院から足が遠くなりがちでした。お恥ずかしいですが、その頃はもうとにかく元気!!笑
むしろ病院に行くとストレスで数日食事を取らなくなってしまうことがあったんです…。
でもそんなうちの子ももう10歳。
今はきちんと通っています。定期的に通うことで、病院の先生にもマメに相談ができますし、何かあった際は早目に対処できるので安心です。
病院嫌いの猫ちゃんが、たとえそのあと少し食事が取れなくなったとしても…ね。笑
だっていつまでも長生きしてほしいですもの。
スポンサーリンク
まとめ
年老いた猫ちゃんには欠かせない老後のケア。
老化のサインには早めに気付いて対処してあげたいですね。
- 眠る量が増えたら無理に起こさずに。
- 運動神経も老化するので、ケガをすることがないように猫ちゃんの動線に注意してあげる。必要ならば、ケガをしないように模様替えを。
- 食事を年齢に合ったものにしてあげましょう。
- ストレスは緩和してあげられる策を。
- グルーミングが減る分、ブラッシングを増やしてあげましょう。
- 内臓機能の低下はトイレをチェック!異常を感じたら早めに病院へ。
- 年に一回の予防接種と健診を忘れずに。
今回は猫の老化の注意点やケアについて書いてみました。
いつもと違う変化に気付いて、まめにお世話してあげたいですね!
みなさんの猫ちゃんが、より長生きしていけますように。
スポンサーリンク