人間と同じように、いつかはやってくるペットの老化。
それは、犬も猫も同じです。
老化の一つの「ボケ」は広範囲に手がかかるので不安に思う人も多いでしょう。
うちの猫ちゃんがボケてしまう日がくるなんて…。
予防法はないの!?
我が家のロシアンブルーも人間でいう「還暦」を迎えたところ。
いつまでも心身共に健康でいてほしい。
そこで今回は猫のボケの予防法について書いてみたいと思います。
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猫のボケ症状はなぜ起こるの?
以前は「猫はボケない」とよく言われていたそうです。
しかし今、それは単に「気付きにくかっただけ」と知られています。
犬と比べて寝ていることも多く、また鳴き声も身体も大きくないため飼い主が発見しづらいのです。
また、昔は室内だけで飼い続けるいわゆる「家猫」が少なく、猫が今ほど長生きしていなかったためにボケに気付く前に死んでしまっていた…ということも関係していると思います。
粗相が増えたり、食事を忘れたり、突然大きな声で鳴いたり、生活時間が逆転したり、はたまたあんなに覚えていた躾を忘れてしまったり…
そのような症状が見られたらそれは「痴呆(ボケ)」の始まりかもしれません。
その場合は早めに動物病院へ相談に行きましょう。
ところで、なぜボケてしまうのでしょうか。
これは、老化という一つの大きな要因もありますが、そのほかに「単調な生活を送っている」ということにも原因があるといいます。
では、このボケ症状を予防することはできるのでしょうか。
予防できる「ボケ」症状
愛する猫がボケてしまうかもしれない…想像するだけでいてもたってもいられなくなりますよね。
予防できるものならしてあげたい!というのが飼い主心です。
猫は基本寝ていることが多く、犬のような毎日の散歩も不要です。
そのため、部屋の中だけで過ごしている家猫は気を付けてあげないと単調な毎日を送りがちなのです。
では何をしてあげたら良いのでしょうか。
早速見てみましょう。
刺激のある生活を送らせてあげる
歳を取って寝ている時間が増えてきたから…こちらが声をかけても遊ばなくなったから…と言って放っておいてはいけません。
毎日何の変化もない生活を送っていると、ボケ症状が出やすいといわれています。
ブラッシングを増やしてあげてストレス解消を図ったり、おもちゃにまたたびをつけてみたり。
そういった「少しうれしい」生活が送れるよう気を付けてあげるだけで、猫にとっては刺激のある生活を送ることができ、脳の老化を遅らせることができます。
フードに気を配る
今は多種多様なフードが売られています。
その中に「脳に良い!」と書かれているフードがあることにお気づきですか?
それらにはDHAなどが配合されており、痴呆に効くといいます。
また、消化吸収の良いフード(一般的には老猫用フード)を選びましょう。
こういったフードでケアしてあげることも一つの手かもしれませんね!
猫タワー
若いころは猫タワーなんてなくても、家の中のあらゆる場所に登って「家全体が猫タワー!」…なんて我が物顔だった猫ちゃんも、歳を取れば登りたい場所にも登れなくなります。
そこでおすすめなのが「猫タワー」。すでにお持ちの方は、変化を与えるためにも小さいものでもよいので追加…もしくは猫ちゃん自体が大丈夫であれば、思い切って変えてしまいましょう。
でも、あまり高さのあるものは、老猫には向きません。
2~3段程度でよいので場所さえ許せばぜひ置いてあげましょう。
でも急に古いものを捨てて新しいものに変えてしまうのはご注意!
猫は使い慣れたものをとても大切にしています。
古いものと新しいものをしばらく並べてあげて、新しいものに慣れてきたら古いものを処分してあげてくださいね。
猫にとって一番大切な「予防法」とは
いろいろとあげましたが、何よりも猫にとって一番大切な予防法は「コミュニケーション」です。
そう、飼い主さんとの会話やスキンシップですね。
ブラッシングや、歯磨き、爪切りなどのお手入れも猫にとっては大切なスキンシップ。
こまめにしてあげると良いです。
そして忘れてはいけないのが「会話」。
子猫の時にはよく話しかけていたのに、一緒に生活するうちになんだかそこにいるのが当たり前に感じてしまい、ついつい話しかける回数が少なくなってはいませんか?
実は…我が家がそれです。
子猫の頃は本当によく話しかけていました。
写真もとにかく撮りまくっていました。
しかし成猫になるにつれ、家族の一員の猫は「いるのが当たり前」になり話しかける回数が子猫の頃よりずいぶん減っていたように思います。
合わせて、子育てで手いっぱいだったこともあるように感じます。
そして今…我が家では子供たちも私たちも猫にいっぱい話しかけています。
そんなときはどんなに賑やかでも、猫はじっとこちらを見つめてくれています。
まるで「きいているよ、もっとお話しして」と言っているかのように。
みなさんの猫ちゃんにも、どうかいっぱい話しかけてあげてください。
それが何よりの「ボケの予防法」なのです。
まとめ
それでは最後に、ボケの予防法について振り返ってみたいと思います。
- 単調な生活を送ることがボケにつながる
- 刺激のある生活を
- フードに気を配る
- 低めの猫タワーも手を入れましょう
- 何より一番大切なのは飼い主との「コミュニケーション」
以上が、還暦猫ちゃんと暮らす私の「猫のボケの予防法」です。
どうか、少しでも多くの猫ちゃんが最後まで元気いっぱい!たくさん愛されて過ごしていけますように。
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